らくだこぶ書房21世紀古書目録 (ちくま文庫) クラフト・エヴィング商會著 ちくま文庫

 

 

多分いま日本で一番「本で遊んでいる」人たちと言えば、吉田篤弘、浩美夫妻によるデザイン・ユニット、クラフト・エヴィング商會ではないでしょうか。

そんな彼らによる本書「らくだこぶ書房21世紀古書目録」もまた、遊び心満載の一冊。

何といってもこの本、「目録」なのですよ。だから内容はと言えば、ひたすら本の紹介ばかり。

しかもその紹介される本たちというのが、また不思議。

ある日クラフト・エヴィング商會の元に届いた一冊の本。なんとそれは21世紀の京都にある「らくだこぶ書房」という古本屋さんの「古書目録」だったのでした。

本書が上梓されたのは2000年の12月。20世紀のまさに終り。ということは、この目録にある本たちは、らくだこぶ書房さんにとっては「古本」でも著者たちにとっては未だ出版されていない本たち。

目録にはこんな手紙が一緒に添えられていました。
 

「砂時計をひっくり返すようにして、こちらからそちらへとこれをお送りいたします。こちらは、ただ今、西暦2052年になったところでございます。とある書物によりて、クラフト・エヴィング商會なるものを知りました。そして、なんとしても私どもの古書目録をそちらに送らねば、と思いましたのです」


二人はこの目録を見ながら、不思議な砂時計の原理を使ってこの未来の古書店に本を注文するのです。

そうすると、ちゃんと届くではありませんか!

ということで本書で紹介されている未来の「古本」をいくつかご紹介いたしましょう。